プラモデル作品のご紹介(2)
「戦記堂」の店主が製作した、プラモデルをご紹介させていただきます。
諸先輩方の作品を参考にさせていただきながら、休日には製作に励んでおります。
よろしければご覧ください。
プラモデル作品のご紹介(1)はこちらから
ドイツ軍Ⅲ号戦車F型
(ドラゴン1/35) 2019年5月完成
【コメント】
ドラゴンのスマートキット版Ⅲ号戦車にチャレンジしてみました。
ドラゴンのキットを組むのは初めての経験でしたが、
組み立て中はとにかくストレスが溜まる一方でした。
細かいパーツの分割は艦船模型の組み立てで、ある程度慣れてきているので
問題は無いのですが、とにかく見づらく説明不足な説明書の読み方に手こずり、
組み立てだけで30~40時間かかってしまいました。
しかし組み立てが完成してみると、流石に名作キットとよばれることはあります。
とんでもなく精度が高く格好いいⅢ号戦車が出来上がりました。
特に多くのモデラーの支持を集めるマジックトラックは履帯の重量感が出て雰囲気バツグンで、
一度これを経験したら、次からはベルト式履帯では物足りなくなりそうです。
塗装中にいくつかパーツを無くしてしまいましたが、戦闘より破壊されたことにして気にしないことにしました。
筆先を弾くスパッタリングによる泥跳ねの表現が、上手く霧状に飛ばず不自然な感じになったことも反省点です。
カーチス P-40E ウォーホーク
(ハセガワ1/48)2019年3月完成
【コメント】
アメリカ陸軍のイマイチ地味な存在ながら、大戦前半の連合軍の航空戦を支えたP-40Eを作ってみました。
ハセガワの2008年発売の比較的近年のキットなので、組み立てには胴体後部の分割を除けば何の問題も無く組み立てることができました。
やはりP-40といえばエンジンの下の「ここにノーズアートを描け!」と言わんばかりのラジエーターの造形が特徴的です。
無塗装だとどこか鈍重そうなスタイルなP-40ですが、この下顎に有名なシャークマウスのデカールを貼ると一瞬にして精悍なスタイルに変身しました。
数多くの戦闘機の機首を飾ってきたシャークマウスのノーズアートですが、やはり鮫の牙が最も似合うのは元祖たるP-40ですね。
日本海軍 妙高型重巡洋艦「妙高」(1944年時)
(ハセガワ1/700) 2018年12月完成
【コメント】
参考にした書籍→
モデルアート増刊 「帝国海軍重巡洋艦総ざらい」「上級テクニックを極める!1/700艦船模型の製作総ざらい1~3」 学研太平洋戦史シリーズ「妙高型重巡」 大日本絵画「鋼鉄の艨艟」
艦船模型も3作目ということで更なるステップアップを目指し、今回は資料を集め自分に可能な限りのディテールアップに挑戦してみました。
ハセガワ純正のエッチングパーツ付きのキットにファインモールドのナノドレッドシリーズ、各社のエッチングパーツ、プラ板・真鍮線などでの各種工作を施しています。
煙突の工作が雑になりそれが不満ですが、それ以外は満足できる出来となりました。
特に真鍮線で自作した後部マスト部分が13号電探のエッチングパーツの効果もあり、繊細な出来となりお気に入りです。
今後も今回のレベルのディテールアップを基準にして艦船模型を揃えていきたいですね。
ドイツ軍 35(t)戦車
(CMK/タミヤ 1/35) 2018年10月完成
【コメント】
ヤクトティーガー、Ⅱ号戦車F型に続くAFV模型の3作目は、ドイツ軍の戦車で最も影が薄い35(t)戦車です。
後継機体の38(t)戦車が大活躍したのに較べ35(t)は自走砲などのバリエーションも無く、模型メーカー泣かせの戦車でしょう。
35(t)戦車の母国チェコのメーカーCMKのキットをタミヤがOEMで販売したということは、今後タミヤが独自に35(t)戦車のキットを開発することは無いのでしょうね。
元が一昔前の海外キットということで、パーツの合いが悪く組み立てには苦労しました。
フランス北部を快進撃を続ける車輌をイメージして塗装を開始したのですが、足回りの汚しに失敗してリカバリーをして完成すると泥だらけのロシア戦線の車輌に…
まだまだウェザリングの匙加減には経験が必要です。
スーパーマリンスピットファイアMk.Ⅰ
(タミヤ1/48) 2018年8月完成
参考にした書籍「モデルグラフィックス2018年1月号」
【コメント】
これまで日本海軍の「零戦」、アメリカ海軍の「F4F」を作りましたので、今回は英空軍ということでイギリス国民の誇り「スピットファイア」を作ってみました。
20年前のキットながらタミヤらしいカッチリとした作りで機体は問題なくすぐに組み上がりました。前回のF4Fで失敗したデカールの貼り付けも今回は概ね上手くいき、塗装の方も良い感じです。
ただウェザリングはまだまだ経験不足で自然な感じの汚しには程遠いです。
また今回初挑戦のパイロットフィギュアもイマイチ塗装の要領がつかめず、何とか人には見えるレベルです。
タミヤスピットはカウリングの上部が角ばっていてゴツいとの評判ですが、確かにカウリングの後ろから尾翼まで流れるような美しい曲線を描く胴体と比べると若干の違和感を感じますね。
…タミヤがスピットファイアMk.Ⅰをリニューアルするというニュースが入ってきました。 最近のタミヤのエアモデルキットの精度の高さは目を見張るものがあります。上記の欠点もきっと解消されていることでしょう。 もう少し作るのを待っていれば良かったかもしれませんね。
日本海軍 天龍型 軽巡洋艦「龍田(スーパーディテール)」
(ハセガワ1/700) 2018年7月完成
参考にした書籍 「1/700艦船模型の作り方ベーシック編」(大日本絵画)
【コメント】 2015年にリニューアルしたハセガワの龍田(スーパーディテール)を作ってみました。 昨年作った「阿賀野」に続き艦船模型の2作目です。今回のお題はエッチングパーツの練習と各部のディテールアップです。 メーカー純正のエッチングパーツは使いやすく、何とか全部使い切ることができました。 それに加えて手すりのキャンパスの貼り付けや、艦橋周りのマントレット、浮き輪などのディテールアップをしてみました。 1枚目の写真のように遠目に見た分には雰囲気が出ていて良い感じですが、3枚目以降の写真を見て頂いたらわかりますが カメラを接写してみると、各部ディテールがガタガタ、張り線が余っていたりしています。 工作の精度向上が次回の課題ですね。
ドイツ軍Ⅱ号戦車F型 北アフリカ戦線
(タミヤ1/35) 2018年3月完成
【コメント】 私が生まれる以前から存在する超ベテランキット、タミヤのⅡ号戦車に挑戦してみました。 小さい箱にぎっしりと詰まったパーツ群、箱から開ける時とてもテンションが上がりました。 特に問題もなくサクサク組み立てた後、オキサイドレッド→ダークイエローの基本塗装、 スミ入れ、フィルタリングの後、スポンジを使ったチッピングをメインにウェザリングを施しました。 ウェザリング作業が楽しくて、ついやり過ぎた感もありますが歴戦の車両っぽく仕上がったかと思います。
アメリカ海軍 艦上戦闘機 グラマンF4F-4「ワイルドキャット」
(タミヤ1/48) 2017年11月完成
参考にした書籍 モデルグラフィックス2003年7月号
【コメント】 前々回製作した零戦のライバル、「グラマン鉄工所」のF4F「ワイルドキャット」を作ってみました。 古いキットのせいか、デカールを水に浸した瞬間に割れたり、誤って凸モールドの一部を消してしまったりミスが多い製作となりました。 模型自体は流石、タミヤ1/48傑作機シリーズ屈指の名作と誉れ高いキット、 無骨なスタイルで、いかにもアメリカ流の合理主義に満ち溢れたデザインの虜になりました。 ヘルキャットやアベンジャーなど他のグラマン社の機体の模型もいつか作りたいですね。
ドイツ軍「ヤークトティーガー」駆逐戦車
(タミヤ1/35)2017年8月製作
参考にした書籍 「戦車模型の教科書 ドイツ戦車編」(ホビージャパン) 「モデルグラフィックス2016年9月号」
【コメント】 小学生の時に作った、タミヤのモーターライズの64式戦車(30年以上前!)以来の戦車模型の製作にチャレンジしました。 ヤークトティーガーを選んだ理由は、形状がシンプルで大きく、3色迷彩の塗装やウェザリングの練習にもってこいと考えた為です。 参考書を読みながらウェザリングの手法を一通り試してみましたが、経験不足の為いまいちさじ加減がわからず、完成してみれば少し汚しすぎのような気もします。 ウェザリングにはMr.カラーの各種ウェザリングマテリアルを使用しましたが、コレは本当に便利ですね。
日本海軍軽巡洋艦「阿賀野」
(タミヤ1/700) 2017年4月製作
参考にした書籍 「艦船模型製作の教科書」(ホビージャパン) 「1/700艦船模型の作り方ベーシック編」(大日本絵画)
【コメント】 約20年ぶりに復帰した出戻りモデラーの第1作目です。ストレート組みに空中線と手すりを付けました。 エッチングパーツの使用は初めてすので接着に苦労しました。よく見ると手すりの並びがガタガタです(苦笑) 阿賀野型の艦型は日本海軍の艦艇の中で最も美しいと思います。お気に入りの艦なので復帰1作目に選んでみました。